【家族向け】お風呂に入らない高齢者。ケアマネが教える秘密の作戦。

娘さん
娘さん

友人の母はデイサービスでお風呂に入っている。うちの母もそうすればいいのに、絶対に行かないという。お風呂に入らない高齢者にはどんな対策があるのだろう。

こんにちは、麦マネです。

お風呂に入らない高齢者、マジで困りますよね。

そんな高齢者ですが、デイサービスはしばらく諦めて、訪問系の介護サービスでお風呂に入れるようにしてみましょう。

「ヘルパーさんが来たって一緒だよ」と思われるかもしれませんが、ちゃんと作戦があります。

この記事ではデイサービスのお風呂に入らないで絶望している家族に向けて、現役ケアマネの筆者が使っている作戦を解説します。

お風呂に入らない高齢者ってどれくらいタチが悪い?

デイサービスでお風呂に入りたくない高齢者の心理ってどんな感じだと思います?

①.う◯ことかしている人とお風呂に入れない←見下し

②.◯▷$#( *`ω´)!!←認知症で何も通じない

②のパターンは無理矢理お風呂に入れることができます。負傷者は数名でるかもしれませんが…

それよりもタチが悪いのが、①の心理状況。プラスして、介護しなければお風呂に入れないという事実。

お風呂に入らない高齢者には訪問系サービスが有効

デイサービスで入らない場合、訪問系サービスから責めてみましょう。

お風呂の問題に限ったことではなく、

  • 自宅で介護が受けられる
  • 自分の弱みをたくさんの人に見せないでよい
  • 時間の制約が短い

デイサービスに比べて自分のペースで介護が受けやすいので、介護拒否の高齢者もサービスを受け入れやすいメリットがあります。

3つの訪問サービスの違い

訪問入浴介護

自宅に特殊な浴槽を持参して、入浴の介護を行う。

名前の通り、入浴専門の介護サービスである。

訪問介護

訪問介護はヘルパーさんが自宅のお風呂で入浴介助してくれる。

入浴は数ある介護内容のうちの一つ。

訪問看護

訪問看護は看護師などが療養の世話の一環で自宅のお風呂入浴介助をしてくれる。

入浴は数ある看護内容のうちの一つ。

訪問入浴介護は入浴専門の介護サービスであることに対し、訪問介護と訪問看護は業務の中の一つが入浴介護です。

ここに作戦のポイントがあります。

お風呂に入ってもらう作戦

前提条件として、この作戦では『訪問介護』か『訪問看護』を使います。

※訪問入浴サービスは寝たきりの人を自宅で入浴介助することに長けている介護サービスと言えます。

作戦は以下の通り

  1. お風呂以外の介護サービスを頼む
  2. しばらくは信頼関係を築く
  3. 数ヶ月後にお風呂の介助を行う

ポイントは入浴を目的に来ている雰囲気を出さないこと。

お風呂以外の介護サービスを頼む

訪問介護であれば食事の準備、訪問看護であれば薬の管理などを理由にサービス開始する。

特に一人暮らしであればお願いしたいことは沢山ありますよね。

介護士
介護士

ご飯を作りにきました。

しばらくは信頼関係を築く

相手は知らない人を家に入れることに警戒をしています。

こんな状態ではお風呂の介護なんてとてもやらせてくれません。

警戒から感謝に変わるまでは、黙々とお風呂以外の介護をやってもらいます。

依頼している家族も、今は何も言ってはいけません。

数ヶ月後にお風呂の介助を行う

サービス利用開始から半年も過ぎれば、高齢者本人も訪問介護(看護)に信頼をおいている頃です。

訪問されるのが日常の一部になっています。

このタイミングでお風呂の声かけをしちゃいます。

介護士
介護士

お風呂を手伝いましょうか?

おばあちゃん
おばあちゃん

あんたが言うならお願いしようかな。

いつも来てくれるヘルパーさん(看護師)だからこそ、お願いできるわけですね。

デイサービスのお風呂は入らないので、しばらく保留しておこう

娘さん
娘さん

訪問介護でお風呂に入れるようになったのはいいけど、これっていつまで続くの?デイサービスには行かないのかな?

このルートに成功したら、当面デイサービスは諦めてください。

入院や入所など、状況が変わったときに検討するようにしましょう。

安定しているなら、下手に刺激しないほうが無難です。

まとめ

『家のお風呂に入らない』『デイサービスのお風呂にも入らない』

そんな訳あり高齢者には、訪問介護や訪問看護を利用してみましょう。

私も経験ありますが、この手の高齢者には「デイサービスにお風呂に入りに行きましょう」の名セリフが効きません。

むしろ、「私を姥捨山に捨てるのか」と逆効果になることも。

時間はかかりますが、自宅で介護を受けれるように仕組んであげると、お風呂にも入ってくれるようになるかもしれませんよ。

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